北海道の歴史・開拓の人と物語

北海道開拓倶楽部

 
 

北海道150年事業
それは北海道開拓の葬式だった

 


2018年 北海道150年 記念式典 

記念式典編② 陛下は「おことば」を奪われた

 
1968年の「北海道百年」では、円山陸上競技場を埋めた2万人の道民に対して、天皇陛下は、道民一同がたくましい開拓者精神をうけつぐようにと「おことば」をかけられました。50年後の2018年の「北海道150年」に臨席された今の上皇陛下はどのような「おことば」を下されたのでしょうか──そこには「北海道150年」の悲しい現実があります。 
 
「北海道百年 祝典」での昭和天皇の「おことば」はこちら

  

 

天皇皇后両陛下の「おことば」

 
 
 

北海道150年記念式典

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この「北海道150年記念式典」で天皇皇后両陛下のご臨席をいただきましたが、「おことば」はありませんでした。宮内庁の公式サイトにおいても「おことば」がなかったことが確認できます。
 

 
「北海道150年記念式典」のような席において、天皇陛下から「おことば」をいただけなかったのはありえないことです。そのことは上記リンクにおける他都府県の事例と比較していただければ明らかです。
  
憲法においてこうした公式行事の「おことば」は国事行為に準じるもので大きな重みを待ちます。それだけに宮内庁や道庁、その他関係機関が協議を重ねたのでしょう。それでも「おことば」をまとめることができなかったのだと思われます。 
 
北海道150年という節目で、陛下は私たち道民にことばをかけることができなかったし、私たちも聞くことができなかった──道民として残念で、とても悲しいです。いったいなぜ私たちはそんな「北海道150年」にしてしまったのか?
 
無言のままただ座らせられ、心なしか陛下のお顔も曇っているように見えます。いったい誰が陛下から「おことば」を奪ったのでしょうか?
 

 


 アイヌ民族の伝統芸能・地域の伝承芸能

「青少年の誓い」の後、アイヌ民族の伝統芸能・地域の伝承芸能が披露されて、式典は終わりました。
 

北海道150年記念式典

 
 


【写真出典】
北海道150 年事業実行委員会『北海道150 年事業記録誌』2019・上から16p18p.21p.20p
 

 
 

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