
2018年の「北海道150年事」で事業内容を検討する道民検討会議に出席した北海道アイヌ協会の加藤忠理事長はこんな発言をしています。
アイヌの人は漁業をする人が多かったのです。ですから、その漁業で獲れた魚をですね、開拓者に無料で運んで、開拓者の人もね、生活するのに大変だと。冬のこの寒い時期にどういうふうにして生活するか。家を建てるのに板もない、何もない。そんな状況の中ですから、本当に助け合いの精神があっての社会だったと私は思っております。
『第1回北海道150 年道民検討会議 議事録』(2016/6/10)8pより
北海道開拓はアイヌと後住道民との共働事業です。アイヌの人々の協力なしに開拓は実現しませんでした。開拓者もアイヌの人々を助けました。開拓期の北海道はアイヌの人々と移民開拓者が協力し合った社会だったのです。アングロサクソンが行った先住民族に対する迫害とは全く異なるものです。
このコーナーでは開拓に協力したアイヌの人々、アイヌ民族の文化と民生向上に尽力した開拓者を紹介していきます。